三島市 蜘蛛ヶ淵の滝(沢地川上流)へ行ってみた
観音の滝(三島市)へ行ってから滝の魅力が少しだけ分かってきたはる蔵です。ってことで今度は沢地川上流にある、蜘蛛ヶ淵(くもがぶち)の滝へ訪れました。
事前にある程度調べて行ったのですが、何たって情報量も少なく「とりあえず何とかなる」と安易な気持ちで向かうことに。
結果的にその甘い考えから迷うし、いろいろと無駄足になりましたが…。
写真
■蜘蛛ヶ淵の滝
■一段目(下)
■二段目(上)
注意!倒木・地崩れが危険な場所
道に迷いながら沢地川下流部分から蜘蛛ヶ淵の滝まで川を上っていったのですが、もう倒木、地崩れが凄いことになってました。
ここ3日間ほど雨が続いたこともあり、余計危険だったのですが…。
そんな感じで至る所に点々と木が倒れており、川を上るも一苦労でしたね。
また、かなり大きな木でさえも倒れているので、川沿いの地崩れには要注意です。何度ヒヤヒヤさせられたか…。
もう一つ注意点を言えばコケとなっている岩場が多いのですよ。
水量は少ないため流されると言ったリスクは低いと思うのですが、転倒には十分に注意した方がいいでしょう。
ってかビデオカメラ片手によく転ばず行って来れたと、今になって自分で感心しちゃうほどです(笑)
蜘蛛ヶ淵の言い伝え・伝説
蜘蛛ヶ淵の滝には以下のような言い伝えがあります。
「昔、ここで釣りをしていたお坊さんの草履に、大きな蜘蛛が糸をかけ始めました。それをそばの木に掛けたところ、雷のような大きな音とともに木もろとも淵に引きずり込まれてしまいました。」
引用:広報三島「歴史の小箱No.276(郷土資料館)」より
はる蔵はこちらの言い伝えをプチ情報として動画の中でお話したのですが、その他にも以下のような伝説もあるそうです。
むかし、むかし、大徳院の坊さんが釣りざおをかつぎ、ぞうりをはいて、沢地川に釣りに来ました。天気もよく、魚もたくさん釣れたので、ビクはたちまちいっぱいになりました。
ふと足元を見ると、大きな蜘蛛が滝の淵から、坊さんのぞうりにせっせと糸をかけています。蜘蛛がどんどん糸をかけているので、坊さんは気味が悪くなりました。ひょいと、ぞうりをかたわらの樫(かし)の木にかけたところ、まもなく雷(かみなり)のような大きな音と共に、木は淵の中に引き込まれてしまったそうです。
坊さんは、びっくり仰天(ぎょうてん)。あわてて逃げ帰り、途中でビクの中をのぞくと、釣れたはずの魚がみんな笹の葉に変わっていたということです。
それからは、この淵を、蜘蛛が淵と呼ぶようになったそうです。
引用:三島里山倶楽部
大きく話が違うのは「お坊さんが川の淵へ引きずり込まれた」に対し「木が川の淵へ引きずり込まれただけでお坊さんは引きずり込まれていない」という点。
しかしあくまでも言い伝え・伝説なので、若干の相違はあることでしょう。
どちらにせよ人や木が引きずり込まれるほどの深い淵はなかった(笑)沢地川は全体的に浅瀬ですし、滝壺でさえも地が見えるほどの深さでしたよ。
行き方・道
※まず周りには看板・標識は一切ありません。
静岡県三島市平成台にある沢地工業団地の奥へ進みます。
川沿いの方へ向かい以下のような場所が見えたらそのまま道なりに進みます。
進んでいく途中に以下のような小さな橋があります。
橋を渡ってからもそのまま道なりに進んで行くと以下のような飼育小屋があります。
飼育小屋の裏を歩く。
ここから先は林の中へ進みます。
すると数分で川沿いに到着するので、滝の音を聞きながら近づいてみてください。
※道がとても狭いため車で行かれる方は十分にご注意ください。軽自動車程度の大きさがベストです。
行ってみた感想
本来ならば飼育小屋から5分も歩けば到着できるのに、はる蔵は下流から上流まで上っていったため1時間ほどの時間をかけて到着しました…。
そのおかげで滝の音が大きくなっていく度にワクワク感を存分に味わえましたが、完全に無駄足です。そして下流から上流まで上るのは一苦労かつ危険。
滝は二段の滝になっていて一石二鳥の楽しみみたいな感じ。私ごとですが、二段の滝を初めて見た気がします。
そんなこともあり凄く魅力的に感じました。落差は約5mとのことです。
滝にはイオン効果があると言われますし、そして自然に囲まれた環境が落ち着きをもたらします。これぞまさしく癒しスポットと言えるでしょう。
自然豊かな場所は人を和ませ、とても良いものですが、その半面自然の怖さやリスクがある。多少の危険も伴うため、癒されるからと安心・油断してはいけないことをお忘れずに。
この場所の情報
沢地川上流の渓谷にある2段の滝。落差は合わせて5m 程度。流れ落ちる水は多くはないが、滝壺には地下水の湧出もあるため清浄で豊富。箱根火山の安山岩溶岩からなり、板状節理も見られる。
引用:特異な地形・地質(三島市公式サイトのPDF)より
- 名称:蜘蛛ヶ淵(くもがぶち・くもがふち)
- 所在地:上記「行き方・道」を参照
- 駐車場:なし※飼育小屋付近に路肩停め、もしくは工業団地の方に許可を得て駐車させていただく。
- 駐車料金:なし
【追記情報 2013年2月15日】
なぜそんな所に石像が?三島市 蜘蛛ヶ淵の滝に再訪問してみた
記事作成者:はる蔵
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はじめまして!私は小学生のころからこの滝でよく遊んでいました。今でもたまにサイクリングで訪れます。
昔は雨乞いなんかの村の行事に使われていたようですが、今は知る人ぞ知る場所となりました。
はる蔵さんはこちらへ訪れた時に気がつかなかったようですが、二段目の滝の右側の岩の壁のくぼみに石像が置かれています。
秘境っぽさと神々しさのある場所で好きです。
はじめまして!コメントありがとうございます。周りの静けさと神秘的な場所で私も好きになりました。
行ってみて気づきましたが、たしかに知る人ぞ知る名所みたいな感じですね。なので情報量もとても少なく、辿りつくまでに無駄に苦労しました(笑)
いやぁー石像があるとは…。完全に見逃しました。
いちお撮影した写真・動画を確認してみましたが、しっかりと確認できるものがありませんでした。
なのでまた暇を見つけて石像を撮影しに行ってきます!
貴重なお話が聞けてとても光栄です。ありがとうございました!
初めまして。
アマテラスのお妃だった、せおりつ姫は柿田で育ち、山の方の小さいけれど美しい滝の側で生まれたらしいと聞き、もしかしてここかしら?なんて思い検索して、このサイトにたどりつきました。
でも、神社とかなさそうなので、違うかもしれませんね。