ド素人が土留めDIYのブロック工事をしてみた

まるみた.com史上初のDIYが今回の土留めブロックのDIY。と言うより本格的にDIYをやるのは自身初となります。
きっかけは「家を建ててから数年間放置してきたテキトウな土留めを重量ブロックで積みなおしたい」という話から、プロに依頼すれば工賃は高いし材料費さえ払ってくれればと…はる蔵が引き受けることにしました。
DIY初心者というかド素人なんですが、まずは何でも挑戦です。日曜大工は自分が家庭をもった時にも役立つと思うので無駄な経験なんてことはないでしょう。

■必読・注意点

素人が行う独自性の工事・施工なので手本になるかは分かりませんが、ご参考までにご覧ください。プロが行うような本格的な土留め工事の方法とは大きく異なると思うので、あしからず。

■以下の部分にブロック土留め

仮の土留め(足場板)
足場板を使って仮留めしてあるこの土留めをブロックに変更するDIY・工事をしていきます。

土留めDIYの動画と目次

土留めDIY作業の手順に沿うように動画にしてみました。前編・後編と2本で計7日間のまとめ動画になってます。

ド素人が土留めDIYのブロック工事をしてみた(1)【1日~4日目】

ド素人が土留めDIYのブロック工事をしてみた(2)【5日~7日目】

※以下で手順などを説明しておりますが、まずは上記動画2本(前編・後編)を一度再生し終わってからお読みいただければ幸いです。きっと以下で掲載している写真と説明文だけでは理解するのは難しいことでしょう。

施工部分の計測

まずは敷地内の境界線を確認しながら計測を行います。せっかく土留め工事を行ってもはみ出していた場合、もしかしたら削らなくてはいけなくなるかもしれませんからここはとても重要な点です。
計測
せっかくの努力が後々水の泡にならないようにしてくださいね。

はる蔵家の場合は少しワケありと言うか複雑な土地柄なんで敷地ギリギリではなく狭めて施工することにしました。土留めから道路の端まで4メートル以上の幅を確保できるように。

また、この計測部分が曖昧だと材料の買い出しの時にとても困るのでしっかり計測してくださいね。
そう言っているはる蔵もきっちりやったんですが、計算ミスをしてて…結局4度も買い足しするはめになりました(笑)

1つの計算ミスが足りなくなったり、逆に余分になってしまう可能性があるので十分にご注意ください。

材料・工具の買い出しとその費用

今回ホームアシストというお店にお世話になったのですが、ここはDIY・園芸用品などを売っているホームセンターとなります。
ホームアシスト
ここはトラックの貸し出しサービスもあるので大変助かります。
貸し出しトラック

購入した物は以下になります。買い足しした分も全て含めて算出しております。

■物品・費用の一覧まとめ

  • 軽量ブロック(72ブロック):6,840円(1ブロック95円)
  • 川砂(45袋):8,910円(1袋198円)
  • セメント(9袋):3,015円(1袋335円)
  • 鉄の丸棒①:4,440円(本数不明)
  • 鉄の丸棒②:594円
  • 鉄骨(2本):8,400円(1本4,200円)
  • 番線・針金・U字結線:43円
  • 金属用電動ドリルの刃:3,350円

【合計金額】35,592円

※いちお参考までに2013年10月現在の値段も記載しておきましたが、変動性のあるものなのでその点はご了承ください。
軽量ブロック

その他に使った機械や道具は家にあった物なので、はる蔵が使用した物を全て買い揃えたら結構お金がかかると思いますが、ホームセンターによっては店内で自由にカット等をして持ち帰りが出来るお店もあります。

その他に使った機械などは順を追って以下でご紹介していきます。

仮の土留め外し・土起こし・土砂削り作業

土を削る・整える必要がない場合は除いて、土留めをしたい部分を整えていきます。はる蔵家の場合は仮の土留め(足場)を使っていたので、それを取り外し、土を削りました。
また花壇にもなっていたため根が張っていたり、大きな石などがゴロゴロあったりしてなかなか土削りも困難でした。
大きな石と土削り作業
まずはスコップよりも農作業や土木作業等で使用するようなツルハシやクワで土起こし・土削りをするととても作業がはかどりましたよ。

はる蔵の場合はブロックを積みたい位置から30センチを目安に土削りをしました。
土削りの目安
上記写真のように糸で張って目安にすると分かりやすいですよ。

幅にもよるので何とも言えませんが、結構根気のいる作業になると思います。自身の体験談ですが、腰と手の平はお大事にしてくださいね。

鉄骨の穴あけ作業

完全に独自性というか、プロはこんな施工はしないと思われますが、はる蔵は土留めの土台となる部分に鉄骨を使用することにしました。
ここでご紹介するのはそのための穴あけ作業です。

以下でどのように使うかは詳しくご紹介しようと思ってますが、まずはブロックの穴の間隔を計算しながら目印付けをしました。
穴あけ作業の目印
穴を開ける前はカッターで削りを入れて、その真ん中部分にマジックで×印をつけました。
理由は電動ドリルで穴を開ける時に分かりやすくするためです。

鉄の丸棒のサイズ的に結構大きな穴を開けることになったので、まずは小さい穴を開け終わってから大きな刃(13.5mm)に変え、穴を大きく拡張して開けるみたいな感じです。
いきなり大きな刃で開けても問題ないのですが、なかなか穴が開かないので面倒ですが、この手法にしました。
鉄骨の穴あけ箇所
穴を開けた部分は上記のように側面と表面です。

鉄の丸棒をカット

鉄骨の加工作業に使うために鉄の丸棒をカットします。
鉄の丸棒をカット

以下の写真で使っている機械(切断機)はホームセンターで使わせてくれるお店もありますよ。
切断機(鉄)
注意したのは鉄の丸棒がブロックを積んだ時に飛び出てしまわないようにしっかり長さを計算することです。
どの程度カットするかは計算する必要があるので何とも言えないのですが、一例としてはる蔵は鉄骨の高さ+ブロック2.5個分のサイズを測って計算しました。
ちなみに3ブロックを積み上げる予定でしたので飛び出ない計算になります。それと側面に使う短めバージョンも数十本カットしました。

溶接作業

まずは2本分の鉄骨(1本は計算してカット済み)を連結させて繋ぎ目に沿って溶接します。
連結&溶接
そして鉄の丸棒と鉄骨を溶接で接合します。
溶接部分
溶接はなかなかうまくいきませんでしたが、とりあえず下手でも接合できれば問題ないのでガンガンやっちゃいました。

溶接を終えると土台となる基礎の鉄骨加工が完成です。
鉄骨加工の完成品(土台・基礎)
はる蔵は上記のようにL字に加工しました。

基礎工事

ここから基礎工事で、まずは加工した鉄骨を置くために溝を掘ります。
溝掘り
そしてこの溝にコンクリートを流し込む。
溝にコンクリート

ちなみにコンクリートの作り方は川砂5袋+セメント1袋+水を足して混ぜました。
コンクリート作り(ミキサー使用)
そしてはる蔵の場合機械(コンクリートミキサー)を使って混ぜましたが、手作業でやる場合かなり根気がいると思います。その場合一番大変な作業となることでしょう。

溝にコンクリートを流し込んだ次は加工したL字の鉄骨をその上に乗せます。表現的には鉄骨をコンクリートで埋めるみたいな。
コンクリートの上に鉄骨

そしてL字部分の短い方は、鉄棒を番線・針金・U字結線使って以下のように固定させました。
結束

そしたらコンクリートを流し込みます。
基礎部分にコンクリート
この後はる蔵の場合、重みをつけるために(重し代わり)大きな石やいらない素材(足場板等)を埋め込みました(笑)
重し
これで基礎工事・基礎部分の作業は終了となります。

ブロック積み

基礎工事・基礎部分で加工したL字の鉄骨部分とブロックの穴に入れながら横へ並べるようにブロックを置いていきす。
横並びにブロック置き
この時注意したいのが鉄骨部分の砂や土などはあらかじめ払っておくと良いでしょう。下手すると段差になってしまうおそれがあるので…。

そして1ブロックづつ丁寧にコンクリートを詰めていきます。この時棒かなんかでコンクリートを奥まで詰めながら行うと良いでしょう。
ブロックにコンクリート詰め
1段目が終わったら2段目…2段目が終わってから3段目…という流れになります。1度で全て積んでしまってもいいのですが、コンクリートを流し込む詰めが甘いと強度的な問題で支障が出るかもしれませんので丁寧に行いました。

はる蔵はトイレ・休憩・昼飯は一切なしで朝8時から16時頃?までぶっ通しで行ってこの作業だけでほぼ1日かかってしまいました(笑)
やる前までは4時間もあれば終わるだろうと予想していたけどね…。

自分不器用な上に動作が遅い・手のケガがハンパなく痛かったので時間の目安にはならないかもしれませんが、丁寧にやろうとすればするほど時間はかかるものです。
強度だけではなく見た目の部分にもなるので丁寧にやることをオススメします。

とは言いつつあまりにも遅いとコンクリートが乾いてきちゃうのでなるべく迅速かつ丁寧にね(笑)

土留め完成!ビフォーアフター(施工前と施工後)

それでは施工前と施工後である完成するまでの約7日間との比較画像をご覧ください。

■施工前

施工前の土留め

■施工後

施工後の土留め(1)

施工後の土留め(2)

自分で言うのも微妙なんですが、見た目はかなりいい出来です。近所の人にも「プロのように上手に出来たじゃん」と褒められちゃいましたよ!
本来ならば調整しながら真っ直ぐ積み上げるのは難しいと思いますが、鉄骨を使ったことで角度・高さ等の細かい調整はほとんど入らず、ボチボチ水平に仕上がりました。

強度的なことを言えば専門ではないので分かりかねますが、土留め完成後に大型台風が2度来ても全く問題はありませんでした。
1度目は雨強し、2度目は風強しだったと思います。もしかしたら逆かもしれません…。

今回はDIY初心者にしては上出来だと自分に言い聞かせてください(笑)

■最後の作業

土戻し作業
土削りをした土を元に戻して完全に作業終了。

あとがき

1人では出来ないことに限っては父に手伝ってもらいましたが、とりあえずほぼ自分の力で完成させることができました。
DIY初心者だったため手順・効率・時間に追われながらも、最終的には何とかなりましたよ。
正直な話「この土留めDIYネタは失敗(NG)で終わるかもしれない」と心の底では少しだけ思ってましたが、やっぱり何事も挑戦(チャレンジ)することが大切ですね。

仕事柄(デスクワーク)で身体がキツかったのですが、何よりもしんどかったのが傷の痛みです。

徐々に手の平がボロボロになっていって、最終日であるコンクリート作業の時に急速な悪化。手先の傷はマジ痛いんですよね。
手の平の傷
それでも最終日に悪化しただけ良しって感じですが…。コンクリート作業はとても手が荒れるので必ずゴム手袋を装着して行いましょう。
素手でやると上記画像のような感じになる可能性がありますのでご注意くださいね。
正直コンクリート作業を舐めてましたわ(笑)

最後に一言…将来マイホームをもったら庭園造りとか自分でやってみたいなと思ったはる蔵でございました。その時にはもっとオシャレと言うかイケイケなブロックとか使ってね(笑)

【追記】
今回の場合は軽量ブロックを使いましたが、しっかりとした頑丈な造りにしたい場合は重量ブロックを使用して土留め・ブロック塀のDIYをしましょう。
重量ブロックは字の如く重たくてその分作業は大変になりますが、強度はバッチリだと思いますよ。

記事作成者:はる蔵

スポンサーリンク

コメント

  1. 大伴細人 より:

    体を張ったレポート、良いですね!!
    若さの特権ですね!!

    • はる蔵 より:

      ありがとうございます。若さを活かしてこれからも頑張りたいと思います!

  2. 通りすがり より:

    youtubeでDIYな動画を漁っていたときに目に止まり、こちらにお邪魔しました。タフですね!お疲れ様でした!^^

    • はる蔵 より:

      そう言ってコメントいただけると頑張ったかいがありました!
      ありがとうございます。

  3. さと~ より:

    すごいです。素人と言いつつ道具をいっぱいもっているじゃないですか。
    動画も要領よくまとめてくれていて一気にみても時間がかかりませんでした。ちょこっと土留めをしたいのですが参考にしたいと思いました。

    • はる蔵 より:

      本当にド素人なんですけど私の父が工具など持っていたためそれを使用しました。
      動画も前編・後編と長いものですがそう言っていただけて嬉しく思います。
      参考になれば幸いです。

コメントを残す

ページの先頭へ戻る